8.3形式ファイル名作成を止める




HKEY_LOCAL_MACHINE は
任意のユーザーのコンピュータに固有の構成情報が格納されています。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Control\FileSysytem\NtfsDisable8dot3NameCreation

補足) 10進数 で 0 or 1

このキーを 1 にすると8.3形式ファイル名作成を止めることができる。
初期値は 0 で 8.3形式 が有効になっています。

Windows95以前に使用されていたOS, 「MS-DOS」ではファイル名と拡張子
の長さに制限があり、名称は8バイト以内、拡張子は3バイト以内とされていました。
(この長さの制限に合致したファイル、という意味で「8.3形式」と呼ばれています)

Windows95が開発された時、MS-DOSとの互換性を保つために、Windows内で本来の名称とは別に8.3形式の名称を
自動生成する機能が付加されました。
XPでもこの機能は継承され、初期設定ではこの機能が有効になっています。

接続しているLAN内にMS-DOSパソコンが存在しているような環境下で使用している場合を除き、この機能を止め
て差し支えないでしょう。

補足)
CD-R/RWなどにデータを焼く場合は 8.3形式 は有効にすることをお勧めします。

fsutil.exebehaviorコマンドはファイルシステムに関する設定をレジストリを用いずに行うことができる。

たとえば、FAT/NTFS上で8.3形式の短い名前の生成の有無を行うことができる。
まずはコマンドラインに fsutil behavior query disable8dot3 と入力する。
すると、初期設定では disable8dot3 = 0 というメッセージが帰ってくる。
つまり、同機能は無効になっているということです。
この機能を有効にするには、 fsutil behavior set disable8dot3 1 と入力すればいい。

fsutil.exeコマンドは下の表を参考して下さい。
○fsutilに関連したファイルシステム操作
コマンド 説明
○fsutil behavior
fsutil behavior query ファイルシステムの挙動パラメータの照会
fsutil behavior set ファイルシステムの挙動パラメータの変更
fsutil behavior set disable8dot3 FAT/NTFS上で8.3形式の短い名前生成の有無を設定
fsutil behavior set allowextchar 特殊な拡張文字セットの文字を8.3形式の短いファイル名で使用するか否かを設定
fsutil behavior set disablelastaccess 最終アクセス時間も記録するか否か設定
fsutil behavior set quotanotify ディスク・クォータの違反をシステムログに記録する時間の頻度を設定
fsutil behavior set mftzone NTFSのMFT(マスタファイルテーブル)のサイズを設定

○fsutil dirty

fsutil dirty query dirtyビットの照会
fsutil dirty set dirtyビットの設定

○fsutil file

fsutil file findbysid セキュリティ識別子でファイルを検索
fsutil file queryallocranges ファイルに割り当てられた範囲の照会
fsutil file setshortname ファイルの短い名前の設定
fsutil file setvaliddata ファイルの有効なデータ長の設定
fsutil file setzerodata ファイルのゼロデータの設定
fsutil file createnew 指定されたサイズの新しいファイルを作成

○fsutil fsinfo

fsutil fsinfo drives ドライブをすべて一覧表示
fsutil fsinfo drivetype ドライブの種類の照会
fsutil fsinfo volumeinfo ボリューム情報の照会
fsutil fsinfo ntfsinfo NTFS固有のボリューム情報の照会
fsutil fsinfo statistics ファイルシステム統計情報の照会

○fsutil hardlink

fsutil hardlink create ハードリンクの作成

○fsutil objectid

fsutil objectid query オブジェクトIDの照会
fsutil objectid set オブジェクトIDの変更
fsutil objectid delete オブジェクトIDの削除
fsutil objectid create オブジェクトIDの作成

○fsutil quota

fsutil quota disable クォータの追跡と強制の無効化
fsutil quota track クォータの追跡の有効化
fsutil quota enforce クォータの強制の有効化
fsutil quota violations クォータ違反の表示
fsutil quota modify ユーザーのディスククォータの設定
fsutil quota query ディスククォータの照会

○fsutil reparsepoint

fsutil reparsepoint query リパース・ポイントの照会
fsutil reparsepoint delete リパース・ポイントの削除

○fsutil sparse

fsutil sparse setflag スパース・ファイルに設定
fsutil sparse queryflag スパース・ファイルの照会
fsutil sparse queryrange 範囲の照会
fsutil sparse setrange スパース範囲の設定

○fsutil usn

fsutil usn createjournal USNジャーナルの作成
fsutil usn deletejournal USNジャーナルの削除
fsutil usn enumdata USNデータの列挙
fsutil usn queryjournal ボリュームのUSNデータの照会
fsutil usn readdata ファイルのUSNデータの読み取り

○fsutil volume

fsutil volume dismount ボリュームのマウント解除
fsutil volume diskfree ボリュームの空き領域サイズの照会