! コントロール・パネルやダイアログ・ボックスを表示すれば、自動更新の設定を変更できる。
コンピュータの管理者として、より徹底してWindows Updateの機能を無効にするには、グループ・ポリシーを利用してWindows Updateを無効にする方法がある。
グループ・ポリシーを使ってWindows Updateを無効化すると、ユーザーが強制的に自動更新のプログラムを起動しようとしても、システムがエラー・メッセージを表示して、処理を強制終了できるようになる。
グループ・ポリシーを設定するには、グループ・ポリシー・エディタで対象となるグループ・ポリシー・オブジェクトを開く。
1. ローカル・グループ・ポリシーを設定は、
[ファイル名を指定して実行]ダイアログで 「gpedit.msc」 と入力して[OK]ボタンをクリックする。
2. 管理コンソール(MMC:Microsoft Management Console)が起動される。
3. 左側のツリー・コントロール・ペインで
[ユーザーの構成]−[管理用テンプレート]−[タスク バーと[スタート]メニュー]を選択する。
4. すると、右側のリスト・ペインに以下の設定項目が現れる。
5. Windows Updateに関する設定項目が表示される。(画面はWindows XPの場合)
6. これをダブルクリックする。
7. すると設定用のダイアログ・ボックスが表示される。
OSの種類 設定項目の名前 デフォルト設定 Windows 2000 Windows Updateへのリンクを無効にして削除する 未構成 Windows XP Windows Updateへのリンクとアクセスを削除する 未構成
上記のとおり、Windows 2000とWindows XPでは、項目の名前が微妙に異なる。
デフォルトの設定はどちらのOSでも[未構成]になっているので、
この項目をダブルクリックして、状態を[未構成]から[有効]に変更する。
設定用ダイアログ
ここでデフォルトの[未構成]から[有効]に設定を変更する。
○未構成(C) : 設定を変更しない。
○有効(D) : 設定を有効にする。つまり、Windows Updateの機能を無効化する。
○無効(E) : 設定を無効にする。つまりこの場合は、Windows Updateの機能を有効にする。
8. ここで[有効]を選択して[OK](または[適用])をクリックする。
9. これで Windows Update が無効化される。
具体的には、[スタート]−[すべてのプログラム]メニューにあった[Windows Update]アイコンが消去される。
以後は、例えばユーザーが強制的にWindows Updateを実行しようとしても
(Windows Updateの実行ファイルである%SystemRoot%\system32\wupdmgr.exeを直接実行するなど)
次のようなメッセージ・ボックスが表示され、Windows Updateは起動できない。
Windows Updateを実行しようとすると表示されるエラー・メッセージ グループ・ポリシーでWindows Updateを無効化した後、
Windows Updateを起動しようとしても、次のメッセージが表示されて処理は強制終了される。
ただしWindows 2000では、グループ・ポリシーを使ってWindows Updateを無効化しても、デバイス・マネージャやプリンタ・ウィザードからはWindows Updateにアクセスできてしまうという問題があるようだ(この問題点に関するマイクロソフトのサポート技術情報)。
またグループ・ポリシーでWindows Updateを無効にしても、コントロール・パネルの「自動更新」アプレット(Windows 2000の場合)や[システムのプロパティ]ダイアログ(Windows XPの場合)における自動更新の通知設定が有効になっていると、新しい修正プログラムなどが用意された段階などで、通知領域でのバルーン表示は行われてしまう。バルーン表示の指示に従って自動更新しようとしても、グループ・ポリシーでWindows Updateが無効化されているときには、途中でエラーになる。バルーン表示自体を行わないようにするには、グループ・ポリシーでの設定に加え、別途通知設定を無効にする必要がある。
(この具体的な方法は、別項の うるさいバルーン表示を無効にする方法 を参照)